鍵っ子が非鍵っ子の彼女にKey世界を軽く紹介するための10本
まあ、どのくらいの数の鍵っ子がそういう彼女をゲットできるかは別にして、
「鍵っ子ではまったくないんだが、しかし自分の鍵ゲー趣味を肯定的に黙認してくれて、
その上で全く知らないKeyの世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」
ような、鍵っ子の都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、鍵ゲーのことを紹介するために
見せるべき10本を選んでみたいのだけれど。
(要は、彼女に鍵ゲーを布教するのだな)
あくまで「布教」なので、時間的に過大な負担を伴うフルコンプに100時間のCLANNADも避けない。
劇場版アニメで済ませるなんて絶対に許さない。
あと、いくら鍵っ子的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。
いたる絵好きが『同棲』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。
そういう感じ。
彼女の設定は
鍵ゲー知識はいわゆる「クラナドは人生」コピペ的なものを除けば、京アニ版程度は見ている
サブカル度も低いが、頭はけっこう良い
という条件で。
まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。
ONE
まあ、いきなりTactics時代かよとも思うけれど、「泣きゲー以前」を濃縮しきっていて、「泣きゲー以後」を決定づけたという点では
外せないんだよなあ。長さも20時間程度だし。
ただ、ここでエイエソトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。
この情報過少な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報を彼女に
伝えられるかということは、鍵っ子側の「真のコミュニケーション能力」の試験としてはいいタスクだろうと思う。
AIR、智代アフター
アレって典型的な「鍵っ子が考える一般人に受け入れられそうな鍵ゲー(そう鍵っ子が思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの
という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには
一番よさそうな素材なんじゃないのかな。
「鍵っ子としてはこの二つは“文学”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。
planetarian
ある種のSFエロゲオタが持ってる宇宙への憧憬と、日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞者のオタ的な考証へのこだわりを
彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも涼元悠一な
「童貞的な多脚戦車」を体現するシオマネキ
「童貞的に好みなガイノイド」を体現するゆめみ
の二体をはじめとして、オタ好きのするキャラを世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。
クドわふたー
たぶんこれを見た彼女は「ペド氏ね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。
この作品が当初は「クドとわふわふいちゃいちゃするファンディスク」として企画されたこと、これが結局は「いつもの鍵ゲー」になったこと、
他のエロゲーメーカーなら調教ルートになって、クドが首輪と尻尾バイブはめられてもおかしくはなさそうなのに、
Keyでそういうのがつくられないこと、なんかを非鍵っ子彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。
CLANNAD
「やっぱりゲームは子供(18歳未満)のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「リトルバスターズ!」
でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかける麻枝の思いが好きだから。
断腸の思いで削りに削ってそれでも4年間、っていう開発期間が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、
その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにも麻枝的だなあと思えてしまうから。
CLANNADの長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが
智アフ以降のKeyだったらきっちり発売予定日を守ってしまうだろうとも思う。
なのに、各所に頭下げて迷惑かけて4年間も作ってしまう、というあたり、どうしても
「自分の人生を形作ってきたものが捨てられない鍵っ子」としては、たとえ麻枝がそういうキャラでなかったとしても、
親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。
MOON.
今の若年層でMOON.プレイしたことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。
Key設立よりも前の段階で、麻枝の哲学とか泣かせ技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、
こういうクオリティの作品がアダルトゲームでこの時代に作られていたんだよ、というのは、
別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく鍵ゲー好きとしては不思議に誇らしいし、
いわゆる京アニ版でしか麻枝を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。
Kanon
久弥の「目」あるいは「萌えキャラづくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。
「選ばれなかったヒロインの末路が気になる」的な感覚が鍵っ子には共通してあるのかなということを感じていて、
だからこそ『リトルバスターズ!』のエンディングは全員救出以外ではあり得なかったとも思う。
「平行化した世界を生きる」という鍵っ子の感覚が今日さらに強まっているとするなら、その「鍵っ子の気分」の
源はKanonにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、
単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。
Angel Beats!
これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。
こういう准度100%の世界をこういうかたちでアニメ化して、それが非鍵っ子に受け入れられるか
気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。
リトルバスターズ!エクスタシー
9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にリトバスを選んだ。
ONEから始まってリトバスで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、Key2.0の先駆けと
なった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。
というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら
教えてください。
「駄目だこの鍵っ子は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。
こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。
アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本
http://anond.hatelabo.jp/20080721222220
エロゲオタが非オタの彼女にエロゲ世界を軽く紹介するための10本 - 脳髄にアイスピック
http://d.hatena.ne.jp/Lobotomy/20080723/p1